60チーム“春”目指す 県秋季高校野球 来月7日開幕


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第63回県高校野球秋季大会試合組み合わせ表(クリックで拡大)

 第63回県高校野球秋季大会の組み合わせ抽選会が30日、北中城村立中央公民館で行われ、各校の対戦相手が決まった。来春の選抜大会の参考になる第133回九州大会(10月26~31日・沖縄)の出場を懸けて、来月7日から熱戦が繰り広げられる。

 今大会には宮古総実・伊良部の合同を含む60チームが参加する。辺土名と南部農林は部員不足のために出場を見合わせた。第1シードの美里工、第2シードのコザ、第3シードの沖縄尚学、第4シードの糸満は2回戦からの登場となる。開会式は来月7日午前9時から北谷公園野球場で行われる(雨天時は北谷ドーム)。今年は九州大会が県内開催のため、ベスト4以上に出場権が与えられる。
 県高野連の神谷孝会長は「夏に鍛えた技を発揮して、相手チームに敬意を表しながら正々堂々と戦ってほしい」と激励した。
 第1シードの美里工は投手の比嘉景人が主将代理でくじを引いた。「春季大会もシードだったが初戦で負けている。今度は油断せず一戦一戦を大事に戦いたい」と雪辱の頂点を見据える。春夏連続で甲子園に出場した沖尚の赤嶺謙主将は「守りから攻撃のリズムをつくる粘り強い沖尚野球で優勝を目指す」と力を込めた。

◆感謝の気持ち伝える 那覇商・中島主将が選手宣誓
 県高校野球秋季大会の選手宣誓は那覇商の中島樹一郎主将が行うことが決まった。くじを引き当てた中島主将は「びっくりしたけど当たってうれしい」とはにかんだ。
 宣誓の言葉はチームメートと一緒に考えるという。「厳しい練習を仲間と乗り越えてきたことや、秋の大舞台で力を発揮したいという思いを込めて、支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたい」と語る。開会式では「恥ずかしがらずに堂々と大きい声で宣誓したい」と決意した。
 チームでは3番打者の遊撃手。「自分のプレーをやってチームの勝利に貢献し、キャプテンとしてもみんなを引っ張りたい」と引き締まった表情を見せ、「目標は優勝」と頂点を見据えた。