キャンプ・キンザー北側進入路を返還 地権者が手続き


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄防衛局の職員(左)から返還手続きの説明を受ける地権者ら=31日、浦添市の牧港補給地区の北側進入路

 米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の北側進入路が31日、返還された。嘉手納基地より南の米軍施設返還・統合計画に基づく初の返還事例となる。同地区では地権者らが訪れ、沖縄防衛局の職員が土地の面積などを確認し、返還手続きをとった。

 北側進入路は牧港補給地区から国道58号に接続する面積約1ヘクタールの道路。統合計画で返還時期は「2013年度またはその後」と定められていた。
 一方、返還後も日米地位協定に基づく施設間移動で米軍が使用することになる。浦添市は今後、市道とする予定で、土地評価後、来年3月までに地権者から買い上げる方針。同日は地権者46人のうち、41人が返還手続きをとった。
 在沖米海兵隊は同日、返還について「米国は徐々に部隊の統合を進め、沖縄で最も人口が密集した地域への影響を軽減することになる」とコメントした。