お父さん絵本読み聞かせ 糸満のNPO、普及へ力


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日頃の読み聞かせの成果を発表するお父さん=8月28日、糸満市役所内のふくらしゃ館

 【糸満】子育て世代の父親らが日頃行う絵本の読み聞かせを、子育て真っ最中の母親らに披露する発表会が8月28日、糸満市役所内のふくらしゃ館で開かれた。日常的に子どもに読み聞かせをする市の男性職員5人が昼休みを利用して参加。市の女性職員や母親らが大勢集まり、父親らの“読みっぷり”を堪能した。

 絵本を通した子育て支援を実施する「子育て応援隊NPOいっぽ」が主催。事業の一環として、赤ちゃんと保護者が絵本を通して触れ合う「ブックスタート」の普及活動などを行っている。約600冊の絵本を所有しているという。
 父親らは日頃、赤ちゃんに聞かせるように絵本を読んだ。4歳と1歳の2人の子どもを持つ市建設課の喜納亨さん(40)は、絵本「はらぺこあおむし」の歌を披露し、集まった母親らの笑いを誘った。喜納さんは「寝る前に子どもとコミュニケーションが取れて楽しい。下の子はまだ1歳だが、これから読んであげたい」と笑顔で話した。
 3人の子どもを育てる上原あつこさん(42)=同市兼城=宅でも絵本の読み聞かせをしている。「上の子は小学校に上がったが、読み聞かせで本人の好奇心が高くなった。自分で図書館に通うようになった」と効果を実感している。父親らの読み聞かせを聴いて「とてもうまくて感心した。うちのパパにも頑張ってほしい」と笑顔で話した。
 「子育て応援隊―」は毎週水曜、ふくらしゃ館で母子を招いて絵本の読み聞かせをしている。問い合わせは(電話)098(987)4112。