広島・長崎研修を市長に報告 糸満市児童生徒


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長崎や広島で研修した成果を上原裕常市長に報告する児童生徒ら=8月26日、糸満市役所

 【糸満】糸満市平和の語り部育成事業「平和ガイド育成および平和子ども大使育成」で広島と長崎に研修へ行った市内の小中学生24人が8月26日、市役所に上原裕常市長を訪ね、研修の成果を報告した。

 戦争体験者が高齢化する中、体験者の記憶と記録を後世に伝えるため、市内の子どもたちを「平和の語り部」として育成する。8月初旬から終盤にかけて、二つのグループに分かれた小中学生が原爆の被害を受けた広島と長崎で研修した。
 児童生徒は「原爆は一瞬だったが、沖縄戦では銃弾や火炎放射機で人々がじわじわと亡くなった」「絶対に戦争は起こしてならない」「戦争のことを伝えていけるよう頑張りたい」などと語った。
 上原市長は「平和を語り継ぐ人々が少なくなってきている。この事業で勉強した戦争の恐ろしさや平和の尊さを周囲に語ってほしい」と話した。