ハンセン病 理解を 「南静園からの証言」展宮 古島市役所


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展示に見入る市民ら=8月26日、宮古島市役所平良庁舎

 【宮古島】ハンセン病に対する正しい知識を持ってもらおうと「ともに歩む明日へ『ハンセン病療養所宮古南静園からの証言』展」(宮古島市、宮古退所者の会主催)が、8月30日まで宮古島市役所平良庁舎で行われた。

 展示会では、ハンセン病と患者を取り巻く歴史や、完治した元患者の体験などを、写真や新聞記事、寄稿文など100点以上の資料を集めて、紹介した。
 宮古退所者の会の知念正勝代表によると、約100人に上る宮古地域の南静園退所者のうち、元患者だったことを周囲に告白した人は2人にとどまるという。
 知念代表は「ハンセン病に対する偏見や差別をなくさないことには、真のハンセン病問題の解決はない」と訴えた。