大湾、中学52・5キロ級V ボクシングU15全国大会


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 ボクシングの第6回U15全国大会が1日、東京・後楽園ホールで行われ、中学生52・5キロ級の大湾硫斗が判定勝ちで優勝を果たした。

小学生40キロ級の比嘉政太は3回TKO勝ちで栄冠を手にした。このほか県関係は中学生37・5キロ級の徳本琉聖、同55キロ級の嘉手苅心が準優勝した。小学生40キロ級には仲里奨生も出場したが、勝利をつかめなかった。

◆負傷に見舞われ苦しんだ大湾
 苦しみながらつかんだ頂点だった。中学52・5キロ級を制した大湾硫斗(具志川ボクシングジム)は大会の2週間前、脚の筋肉を負傷するトラブルに見舞われた。練習を十分にできず、「力が出せなかった」という。本調子からは遠いコンディションでも勝利をつかみ、「ほっとしている」と安堵(あんど)した。
 1回から厳しい展開だった。練習不足が体力面にも影響し、「息が上がった」。攻撃を許す場面もあったが、要所で効果的なパンチを決め、流れを渡さなかった。
 判定で勝利を手にしたものの、「手数が少なく足も使えなかった」と内容には満足していない。「走り込みで体力をつけて、プロでも勝てるボクサーを目指す」と決意した。