「海の運動会」満喫 国頭、福島の児童招き交流


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「海の運動会」で伸び伸びと遊ぶ参加者=8月31日、国頭村のオクマビーチ

 【国頭】福島県相馬市の玉野小学校の児童らと県内の「ジュニアライフガード」の子どもたちによる「海の運動会」が8月31日と9月1日、国頭村のオクマビーチで開かれた。

砂浜を走り、一度海を泳いでまた砂浜を走る「ランスイムラン」や波乗り競争が行われ、子どもたちは海で伸び伸びと遊びながら交流を深めた。
 運動会は、災害支援活動や救急法の普及などに取り組むNPO法人「沖縄ウォーターパトロールシステム」が主催。同団体のメンバーは、これまで、東日本大震災の被災地支援をする「チームSOS」に参加し、福島県相馬市でボランティア活動を続けている。
 今回、玉野小学校からは全児童11人が参加した。同小の付近は放射線量が高く3時間程度しか外に出ることができない。同小の渡邊浩人校長は「ここは線量が低いので安心して遊ばせることができる。子どもたちにとっていい思い出になると思う」と喜んだ。
 参加した小学6年の宮島慎悟君(12)は「海がきれい。もっと遊びたい」と笑顔を見せた。
 同法人の音野太志理事長は「大切なことは自然が教えてくれる。福島の海ともつながっている沖縄の海で自由に遊び、自分の全力を尽くしてほしい」と話した。