大規模災害時の物資輸送などを検討 県が図上訓練


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大規模災害時の物資輸送などを検討する県の図上訓練=4日午前、県庁講堂

 県は4日、防災週間に合わせて大規模地震と津波を想定した図上訓練と避難訓練を実施した。図上訓練では石垣島南東沖でマグニチュード9・0の地震と津波が発生したとの想定で、初動体制や八重山地区への支援方法を確認した。
 訓練は県地域防災計画に基づいて実施した。図上訓練では各部局の担当者や部局長などが県庁講堂に集まり、災害発生から3日間を想定して必要な物資輸送の優先順位や輸送手段など検討。連絡手段は、八重山合同庁舎の衛星回線1回線のみつながっていると想定し、必要な物資の数や避難者数などを試算した。
 訓練後、高良倉吉副知事は離島が多い沖縄の特性に触れ「大規模災害の発生に備え、部局間の協力や迅速に対応できる体制を備えていくことが必要だ」と述べた。県庁に津波が到達することを想定した避難訓練も実施された。
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