オスプレイ使い共同訓練 防衛相が正式発表


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 【東京】小野寺五典防衛相は6日の記者会見で、日米両政府が10月に、滋賀、高知両県で米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを初めて使用した共同訓練を実施することを正式に発表した。7日に沖縄を訪問することを明らかにし、仲井真弘多知事に県外でのオスプレイ訓練で沖縄の基地負担軽減を進めていくことを伝える。

 小野寺氏は「オスプレイが参加することは、自衛隊と米軍との総合運用の向上や大規模災害の発生時におけるより有効な救援活動の確立に寄与する。沖縄の負担を本土に分散する視点から、沖縄以外の場所で飛行訓練を行う可能性を検討してきた」と述べた。小野寺氏は今後、県外でのオスプレイの訓練を増やしていく意向を示した。
 さらに、米ネバタ州でMV22オスプレイが着陸に失敗した事故について、米側から新たな情報提供があったとし、「視界の悪い砂漠での着陸に備えての訓練中に起きた。乗員に対して、ブリーフィングを行うとともに、飛行前後にシステムチェックを含む検査を適切に行っている」と述べ、安全性に問題がないとの認識を示した。
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