不登校3% 県内高校11年度 「非行、無気力」多く


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 2011年度の県内高校の不登校者数が1382人に上り、不登校率が全国平均1・68%のほぼ倍の3・00%だったことが6日、県教育庁の調査で分かった。不登校者数は06年度の1048人から5年連続で増加した。県教育庁は「早急に改善が求められる状況だ」として、不登校者数減少を目指し、取り組みをさらに強化する方針だ。

 県教育庁県立学校教育課によると、全国の過去6年の不登校率は1・55~1・68%で、ほぼ横ばいの状態が続いている。一方、県内は06年度の2・20%から年々増加している。
 不登校のきっかけは遊びや非行型、無気力、情緒不安定などの「本人に起因」が73・1%と最も多く、学級の人間関係などの「学校に起因」18・1%、生活環境や親子問題などの「家庭に起因」6・6%と続いた。
 県立学校教育課は不登校率を全国平均並みに引き下げるため、改善計画を作成。県内高校の不登校率を16年度までに1・60%とする数値目標を掲げた。16年度までに不登校者数を毎年1校当たり3人ずつ減らしたいとしている。6日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学で開かれた県立学校校長研修会で発表した。
 同課の比嘉浩特別支援教育監は「行政と学校とが連携して不登校生徒の減少に取り組む」と話した。