サッカーキャンプ誘致拡大へ 市町村担当者、県庁で意見交換


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セレッソ大阪スポーツクラブの椎谷武史さんの話に耳を傾ける参加者たち=6日、県庁

 サッカーのキャンプ誘致を進める日本フットボールリーグ(JFL)のFC琉球と県は、さらなる誘致拡大に向けて全県的な取り組みを加速させようと6日、県庁で関係団体や受け入れを希望する市町村の担当者を集めた意見交換会を開いた。

 2011年から、県のスポーツツーリズム事業の一環として取り組んでいる「美ら島サッカーキャンプ」。2013年はFC東京などJリーグ4チームや女子なでしこリーグのINAC、海外チームなど計9チームが沖縄でキャンプを行った。
 意見交換会には13市町村が参加した。初めに誘致事業を受託しているFC琉球が、キャンプ地に沖縄を選ぶクラブ数の変動や他地域での取り組みなど現状を説明。読谷村はJリーグ1部サガン鳥栖のキャンプを受け入れている実績を基に、芝生の管理など課題を克服してきた経緯や、チームとの関係づくりの重要性などを報告した。
 利用する側の意見も参考にしようと、セレッソ大阪スポーツクラブの椎谷武史さんによる講演もあった。椎谷さんはグラウンドの硬さや芝の養生、必要な設備、筋力トレーニング施設の有無などキャンプ地に求めるものを伝え、「自治体の協力は不可欠。新しいシーズンを迎える仲間として共に戦ってほしい」と呼び掛けた。意見交換会は年3回程度開かれる予定。