走った 競技場2000周 高校生、74万円集め寄付


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福祉関係団体に寄付した高校生ら=宮古島市平良の宮古青年会議所

 【宮古島】宮古島市内の高校生らがリレーを行い、周回数に応じて募金を集める「チャリティーフェスタ 10RUN(ワンオーラン)2013」(同実行委員会主催)がこのほど、宮古島市陸上競技場で開かれた。高校生150人らが参加し10時間にわたってバトンをつないだ。

同競技場2千周(1周400メートル)を駆け抜け、約80社から約74万円の募金を受けた。生徒らは8月30日、集めた募金を市内各団体へ寄付した。
 10RUNはスポーツとチャリティーイベントを結び付けた取り組み。2004年から始まり、ことしで10回目。企画運営も高校生が実行委員会を立ち上げて行い、走るだけでなく企業へのあいさつや募金の依頼、名刺交換なども「社会勉強」の一環として取り組んだ。2千周を走り切ると、生徒らは空に高く手を上げ、高くジャンプして目標達成を喜んだ。
 池間将士実行委員長(宮古高3年)は「自信と誇りで胸がいっぱい。ことしは初めて県外から募金があったこともうれしい。今後、活動が広がる一歩にしたい」と意気込んだ。
 約74万円のうち、約60万円は「うむい宮古島」「ゆうかぎの会」「自立生活センターまんた」「NPO法人あらた」の福祉関係4団体に寄付した。自立生活センターまんたの長位鎌二良代表は「皆さんの汗と涙の結晶だ。有効に使わせてもらう」と感謝した。
 募金額の残りは宮古島へ保養に訪れる東日本大震災被災者の滞在費支援に充てられる予定だ。