豊見城、終盤に逆転 県秋季高校野球第1日


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豊見城―名護 7回豊見城2死一塁、5番津波利弥が右前に勝ち越しの適時三塁打を放つ=北谷公園野球場(諸見里真利撮影)

 高校野球の第63回県秋季大会は7日、北谷公園野球場などで開幕、第1日は1回戦7試合を行った。豊見城は終盤に逆転して、名護を5―1で破った。浦添工は10―0の五回コールドで北部農林を退け、開幕試合を白星で飾った。嘉手納は11―1で南風原に七回コールド勝ちした。

前原は中盤に大量点を挙げ、中部農林に10―0の五回コールドで大勝。離島勢同士の対戦となった八重山と宮古総実・伊良部合同チームの試合は、八重山が10―0の七回コールドで2回戦へ駒を進めた。北中城は4―1で那覇を破り、陽明は10―0の五回コールドで開邦を退けた。8日は1回戦6試合が行われる。

◆七回、勝負強さ発揮 豊見城、狙い球絞り集中打
 豊見城が七回に集中打で逆転し、勝負強い打撃で終盤、点差を広げた。
 六回までは名護の1年生右腕當山昇平を打ち崩せず一人の走者も出せずにいた。
 五回終了後、グラウンド整備の間にミーティング。金城聡監督は「苦しい試合になるが、我慢すればチャンスは来る。七回からが勝負だ」とチームを鼓舞した。
 ここで選手が自分たちで話し合い、直球に狙い球を絞ることを決めたという。
 潮目が変わったのは、やはり七回だった。先頭で打席に立った1番代打の西原拓海が内野安打で、チーム初めての出塁。
 送球間に出塁した2番仲田航が盗塁でチャンスを広げると、2死二塁から4番玉城佑真が右前適時打で同点とした。さらに5番津波利弥が三塁打を放ち、逆転。少ない好機を確実に点につなげた。
 逆転打を放った津波は、中軸として「ここで打たないといけない」と奮起したといい、「真っすぐが来たので振り切った」と振り返った。
 豊見城は八、九回にも追加点。マウンドでは「逆転で気持ちが楽になった」という宮里昂大が、最少失点で抑えた。
 同点打を放った玉城は「次もチームのためになるバッティングをして勝利に導きたい」と4番らしく力強く話した。(宮里努)

◆きのうの結果
▽1回戦
浦添工 10―0 北部農林
   (五回コールド)
前原 10―0 中部農林
   (五回コールド)
豊見城 5―1 名護
嘉手納 11―1 南風原
   (七回コールド)
八重山 10―0 宮古総実・伊良部
   (七回コールド)
北中城 4―1 那覇
陽明 10―0 開邦
   (五回コールド)

◆きょうの試合
▽1回戦
【北谷】9時
具志川―球陽
名護商工―八重山農林
具志川商―沖縄工
【西崎】9時
八商工―南部工
宮古工―西原
知念―南部商