「高江は沖縄問題縮図」 「標的の村」県内上映


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「標的の村」の県内公開初日を記念したミニシンポジウムで、高江の問題などについて論じる三上智恵さん(左から2人目)ら=7日午後、那覇市の桜坂劇場

 米軍のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設や垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備に反対する東村高江の住民らを追った琉球朝日放送(QAB)製作のドキュメンタリー映画「標的の村」の県内上映が7日から那覇市の桜坂劇場と宮古島市のシネマパニック宮古島で始まった。

桜坂劇場では、公開を記念して監督を務めたQABキャスターの三上智恵さんらによるミニシンポジウムが開かれた。
 三上さんは「高江を取り上げたのは沖縄問題の縮図だと思ったからだ」と話した。先行上映している東京や大阪の観客から「知らないことで、これ以上加害者になりたくない。ちゃんと知らせてほしい」という感想が寄せられたことも報告した。沖縄国際大の前泊博盛教授は「日米安保が日本を守っていると思っていた人は、映画を見て誰が誰を守っているのだろうと考えさせられた」と指摘した。