沖縄学生会館(千葉) 県に再建要求へ


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 【千葉】県出身者の学生寮として1962年に建設され、近く取り壊される沖縄学生会館(千葉県習志野市)で8日、「お別れと再建を求める集い」が開かれ、元寮生ら約30人が青春の拠点に別れを告げた。

 出席者は懐かしげに建物を見詰め、学生運動や酒を酌み交わしながら議論に明け暮れた日々について語り合った。寮1期生の大城正吉さん(72)=那覇市=と辺土名朝有さん(70)=うるま市=は南灯、若夏の沖縄3寮対抗で催した陸上大会で、応援団賞を獲得したことを振り返り「青春が詰まっていた。お金はなかったけど楽しかった」と語った。
 最後の寮長だった那覇市出身の下地悠太さん(26)=千葉県=は「先輩から教わったエイサーを千葉の祭りで披露したり、野球をしたり。寮が取り壊されるのは悲しい」と話した。
 一同は学生寮の再建を求める決議をした。元寮生でつくる習志野会の金城健一幹事長(68)=大宜味村=は「沖縄の学生のため、同じ場所に学生寮を再建することを県に強く求める」とした。