八商工、機動力で圧勝 県秋季高校野球第2日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
八商工―南部工 6回1死、4番具志堅忠憲がランニングソロ本塁打を放つ=8日、糸満市西崎球場(金良孝矢撮影)

 高校野球の第63回県秋季大会は第2日の8日、糸満市西崎球場などで1回戦5試合を行った。八重山商工は南部工に9―2の七回コールドで快勝。

名護商工は2―0で八重山農林に競り勝った。具志川は球陽に延長十回、4―3でサヨナラ勝ち。具志川商と沖縄工は延長十回を戦ったが、3―3の同点で日没のため再試合となった。宮古工と西原の試合は六回途中で雨のため中止となり、再試合となった。予定していた知念―南部商は雨で中止となった。中止や再試合となった3試合は9日、北谷公園野球場で行う。

◆直球、狙い打ち/具志堅
 八重山商工は、相手先発投手の制球が乱れたところを突いて序盤から着実に加点。六回には4番具志堅忠憲のランニングソロ本塁打も飛び出し、七回コールドで初戦を突破した。
 初回、四球や暴投に助けられ、無安打で3点を挙げた。その後もエンドランを仕掛けるなど、機動力を絡めて積極的な攻撃を展開した。
 本塁打でコールド勝ちを引き寄せた具志堅は、狙いを直球に絞りフルスイングした。「三塁コーチを見ると、ずっと腕を回していたので一気に走った。まさかホームランになるとは思わなかった」と話し、勝利に貢献したことを喜んだ。
 3番手投手として夏を経験した馬場寿希矢は、新チームのエース番号を背負って投げた。南部工打線を3安打に抑えたが、「真っすぐも変化球も高めに浮いてしまった」と大勝にも厳しい表情。「次は自分の納得いく投球をしっかりして、チームを勝たせたい」と浮かれる様子はなかった。
 いろいろなプレーを試し「夏からやってきたことを再確認した」という伊志嶺吉盛監督は、初戦突破を「まずまず」と評価。
 一方でミスもあったことに「次に向けての課題を見つけ、一つ一つクリアしていく必要がある。やるべきことが分かった」と話して課題を修正していく考えを示し、「いまは成長過程」と強調した。(宮里努)

<きのうの結果>
▽1回戦
名護商工 2―0 八重山農林
八商工 9―2 南部工
  (七回コールド)
具志川商 3―3 沖縄工
(延長十回、日没再試合)
具志川 4―3 球陽
  (延長十回)

<きょうの試合>
【北谷】9時
宮古工―西原
知念―南部商
具志川商―沖縄工