しまくとぅばの継承・普及を目的に、那覇市が製作した小冊子「使って遊ぼうしまくとぅば~ちかてぃあしばなしまくとぅば~」の市内児童への贈呈式が9日、那覇市役所で行われた。
小冊子3万4千冊が8月末に完成した。冊子製作を発案した翁長雄志市長が児童代表6人に手渡した。児童は「にふぇーでーびる」としまくとぅばでお礼を述べた。
監修した狩俣繁久琉球大教授は「この冊子は日本中が注目しており、那覇市の取り組みは全国的なモデルになる」と評価した。
小冊子はA5判、70ページ。フルカラーでイラストを多く載せている。小学校低学年(小1~4)用は1万5千冊、高学年(小5~中3)用は1万9千冊。教師用手引きとデジタル版教材も製作した。
那覇市は市内全小中学校の児童・生徒に配布する。学校現場で使用されるほか、家庭での活用も期待している。
開南小6年の嘉数帆栞(ほのか)さん(12)は「祖父母の話が分かるように積極的に学んで、沖縄の言葉を残せるように頑張りたい」とあいさつした。会場からは「なとーん(できている)」との声が上がった。
英文へ→Naha City creates booklets for Shimakutuba