沖工、再試合に快勝 県秋季高校野球第3日


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沖縄工―具志川商 気迫のある投球を見せる沖縄工の仲里健吾=9日、北谷公園野球場(金良孝矢撮影)

 高校野球の第63回県秋季大会は第3日の9日、北谷公園野球場で、前日の降雨により再試合などになっていた1回戦3試合を行った。延長と日没で再試合となった沖縄工と具志川商は、9―2で沖縄工が快勝した。

知念は2―0で南部商に競り勝ち、西原は7―0の七回コールドで宮古工を圧倒した。大会第4日の14日は、同会場などで1回戦9試合が行われる。

◆エース仲里 死力尽くす/期待に応え意地の251球
 2日間にわたる大激闘を繰り広げた沖縄工と具志川商。死闘の末に2回戦への切符をもぎ取ったのは、先発のエース・仲里健吾が死力を尽くした沖縄工だった。
 初日は局地的な豪雨で約1時間の中断、さらには延長戦となったことから日没となり、2日目へ持ち越した。
 両チームとも疲労は隠せなかったが、沖縄工の勝利への執念が上回った。仲里は「初日で完投したから先発ではないと思っていたけど、監督から『お前で行く』と言われ、最後まで投げ抜いてやろうと思った」と、再試合に持ち込まれた悔しさをマウンドで爆発させた。
 前日は速球が良く走ったが、この日は「球威が落ちてしまった」。ならばと変化球主体の投球に作戦を変えると「投げていくうちに段々調子が良くなっていった」。6安打2失点に抑える好投を見せた背番号1は、1日目139球、2日目は112球、合計251球を投げきった。
 予想外の長丁場となった初戦に、さすがの左腕も「疲れた。もう眠りたい」と苦笑い。「次戦はもっと楽しんで、一番上を狙います」と話す勝利の立役者は、持ち前の精神力で悲願の頂点を目指す。
(仲本文子)

<きのうの結果>
西原 7―0 宮古工
  (七回コールド)
沖縄工 9―2 具志川商
知念 2―0 南部商

<14日の試合>
▽1回戦
【嘉手納】9時
読谷―沖縄水産
石川―宜野湾
沖縄高専―昭薬付
【北谷】9時
宜野座―向陽
那覇商―本部
普天間―北山
【セルスタ】9時
浦添―小禄
那覇国際―首里東
豊見城南―真和志