【北中城】沖縄戦の語り部として活動を続ける北中城村喜舎場の安里要江さん(93)と平和について語る「のりひでカフェ」がこのほど、村安谷屋の「グクルの森」で開かれた。
安里さんの実体験を基にした絵本「のりひで」の朗読や戦争体験の講話があり、参加者が平和の尊さや戦争について安里さんと意見を交わした。
「のりひで」は、沖縄戦で亡くなった安里さんの長男宣秀君=享年(4)=をモデルにした物語で、平和学習を続けている女性らによる「あけびの会」(仲村ハル子会長)が企画して出版された。
安里さんは、家族を失いながらも必死で本島中南部を逃げ回った沖縄戦の経験を振り返り「今の政府を見ていると、戦争がまたやってくる怖さがある。絶対に戦争をしてはいけない」と訴えた。
英文へ→93-year-old woman calls for no more war