ナマコやタコに歓声 神原小4年、浦添港川海岸で観察会


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イノーや海草藻場でさまざまな生き物を見つけ、歓声を上げる神原小の4年生ら=5日、浦添市港川

 那覇市立神原小学校の4年生約60人と教職員、保護者らが5日、浦添市港川の亀瀬(通称・カーミージー)周辺に残る海岸で「海の生き物観察会」を行った。

 普段は那覇の市街地で過ごす児童らは干潮時に広がったイノー(礁池)と海草藻場でナマコやカニ、タコなど、たくさんの生き物を見つけては豊かな自然の魅力に歓声を上げた。
 観察会は昨年に続き2度目。地元の港川自治会(銘苅全郎会長)や「しかたに自然案内」の鹿谷法一、麻夕夫妻らの協力で実施した。
 銘苅会長は「那覇の隣の浦添にこんな自然があることを知ってほしい。道路ができていつでも来られる海になる」と紹介した。
 児童らは事前学習で「知らない生き物には触らない」「生き物は見つけた所に帰す」など、自然観察のルールを確認した。最初は恐る恐る海に足を踏み入れた児童らもシオマネキやヤドカリ、サンゴなどを見つけると「先生、これは何?」と大きな声で次々と質問した。
 福山和歌さん(9)、玉城琴菜さん(9)は「超楽しい。ナマコはぬるぬるしていた。海を歩いてどこまでも行けるなんてびっくり」「ビーチと違って、生き物がたくさんいて、わくわくする」と声を弾ませた。ビーチパーティーや海水浴で行く人工ビーチとは違う自然海岸の豊かさに夢中になっていた。
 喜名由美子教諭は「普段はおとなしい子が夢中になったり、ウーマクー(わんぱく)な子が怖がったり、さまざまな一面が見えた。日常とは違うコミュニケーションも体験できた」と話した。