昭薬付、数学甲子園へ 県勢初の本戦出場


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本選での活躍を誓う(左から)池間泰斗君、鎌田真輝君、半仁田涼君=10日、浦添市沢岻の昭和薬科大学付属高校

 東京で15日に開かれる数学甲子園2013「第6回全国数学選手権大会」(主催・日本数学検定協会「数学甲子園」実行委員会)の本選に、昭和薬科大学付属高校2年の池間泰斗君(17)、半仁田涼君(17)、鎌田真輝君(17)の3人が県勢として初出場する。

3人は「まずは準々決勝を突破したい。もちろん1位も目指す」と気合をみなぎらせている。
 3人は数学が大好きで、同校の数学研究会に所属しており、数学オリンピックなど大会前に集まって勉強会を開いている。数学甲子園に出場した動機は「東京の秋葉原へ行ってみたかったから」。チームを「目指せ秋葉原チーム」と名付け、8月に開催された地域予選沖縄大会では全20問中、17点(3人の平均点)を獲得した。全国159校291チームの中から15位の成績で見事予選を突破し、東京で開催される30チーム出場の本選に勝ち進んだ。
 本選は準々決勝、準決勝、決勝の3回戦で、数学の能力や知識を競う。初戦となる準々決勝は問題数が比較的多く「5人で出場しているチームに比べ、不利」だというが「持ち前のチームワークで突破したい」と意気込む。
 準々決勝と準決勝では英語でも問題が出題され、数学用語を英語で知っているかどうかが試される。英語が得意な鎌田君が英語表現問題、高1で既に数学3まで予習を済ませた池間君が数学3の問題を担当し、その他の問題を半仁田君が解く作戦で臨む。しかし「早く終わったら、互いの問題を交換してチェックし、助け合う」と話し、3人の総合力で上位進出を狙う。
 池間君は「全国から強豪校が集まる。物おじせずに頑張りたい」、半仁田君は「本選に出られなかったチームの分まで頑張り、1位を目指す」と活躍を誓った。「平常心で問題を解きたい」と話す鎌田君は「普段の力を出せば結果はついてくる」と目を輝かせた。