【豊見城】今夏にブルガリアで開かれた聴覚障がい者のスポーツの祭典「第22回夏季デフリンピック競技大会」の女子バレーボール競技に出場し、見事銀メダルに輝いた高良美樹さん(22)の祝賀会が8日、地元・豊見城市の高嶺公民館で開かれた。
高嶺区民のほか、高良さんの親戚や宜保晴毅市長など約120人が訪れ、盛大に祝った。
高良さんは、豊見城中学校でバレー部に入部。沖縄ろう学校高等部に進学し、県聴覚障害者協会女子バレー部で活躍した。現在は四国学院大学(香川県)4年次に在籍する。ポジションは司令塔役のセッター。7月末~8月初旬にかけて開かれたデフリンピックでは、予選から決勝戦まで全8試合に出場した。
高良さんは、耳が聞こえないことで過去に劣等感を抱いたことがあったが、今ではチャームポイントの一つだと説明。家族へ感謝を示した上で「(デフリンピックで)みんなで流した汗と涙は一生忘れられない。これからも多くの人に夢と希望を伝えていきたい」と笑顔で話した。
父の昌栄さん(50)は「世界に羽ばたく娘を温かく見守ってほしい」と呼び掛けた。祝賀会の会場には入りきれないほどの人が駆け付け、高良さんを温かく祝福した。
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