交通安全 児童守ろう 馬天小、60カ所に手作り看板


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交通安全標語の看板が設置された横断歩道を渡る児童たち=南城市佐敷の県道137号

 【南城】児童を交通事故から守るため、南城市立馬天小学校(平良政枝校長)では、地域の協力を得て手作りの交通安全看板を校区内の60カ所に設置。ドライバーらに注意を呼び掛けている。

 昨年、校区内の集落で入学直前の園児が交通事故で亡くなり、二度と惨事を起こしてはならないという危機感からPTAと自治会代表が協議。児童の目線での交通安全標語を募ったところ、親子で知恵を絞った作品が数多く寄せられた。
 早速、標語を張る用紙と板を購入。PTA役員と自治会長、児童が力を合わせて手作り看板が出来上がった。材料費はEM玉城牧場牛乳から贈られた5万円を活用した。
 交通量の最も多い馬天三差路交差点には「気をつけよう左右をみてしんごうわたる」の標語。学校前の県道137号横断歩道には「子どもが来るよスピード出すな」の標語が掲げられている。
 平良校長は「自治会の皆さんにも積極的に取り組んでもらった。夏休みが明け気が緩みがちな今、子どもたちの目線で親子が作った標語は大変役立っている」と地域の協力に感謝した。
(知花幸栄通信員)