カヌー日本スプリント 當銘・大城C2頂点


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 カヌーの2013年度日本スプリント選手権は13日、石川県小松市の木場潟カヌー競技場で1000メートル競技が行われ、カナディアンペアで大正大の當銘孝仁(沖縄水産高出)と鹿屋体育大の大城海輝(同)のペアが3分50秒609で頂点に立った。

同シングルでは當銘が2位、大城が4位。沖水の仲宗根脩真は準決勝敗退選手などが出場するB決勝で1位となった。

◆攻め貫き納得の展開 リード許すも焦りなし
 高校時代から互いをよく知る2人の息はぴったりだった。沖縄水産のころにペアを組み始め、卒業後は別々の大学に進んで競技を続けた。ペアを組んで大会に出場するのは約1年ぶりという。練習時間は十分に確保できなかったが、「長年一緒にやっているので合わせやすかった」と口をそろえる。
 ペアの決勝が行われたのはシングル決勝から数十分後。2人は「疲れもあった」と振り返るが、スタートから攻めの姿勢を貫いた。序盤はほかのペアにリードを許す場面もあった。それでも2人に焦りはなかった。「最後に(ペースを)上げるのが得意なので、序盤に先行されることも想定内だった」と當銘孝仁。自分たちのペースを崩さずにレースを続け、400メートル地点を過ぎるころにはトップに立った。
 當銘は「勝負どころで焦らなかった」と勝因を語る。大城海輝は「今日はばっちりのレース展開だった」と内容に満足している様子だ。シングルは當銘が2位、大城が4位となったため、2人は「ペアでは優勝を狙っていた」と力を込める。
 「ペアとシングルの両方を取りたかったが、一つでも優勝できたのは良かった」と當銘。大城は「ペアを勝利で終われて良かった。今後もしっかり練習してシングルの悔しさを晴らす」と決意した。