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【国頭】国の天然記念物ヤンバルクイナを自然に近い状態で観察できる「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」が14日、国頭村安田に開所した。クイナの姿を一目見ようと、村内外から多くの来場客が訪れた。開所式で宮城久和村長は「生きたヤンバルクイナを見ることで、自然保護の意識を持つきっかけにしてほしい」と期待を込めた。
この展示学習は環境省と村の事業の一環。管理運営は、安田区のNPO法人やんばる地域活性サポートセンター、飼育などはNPO法人どうぶつたちの病院沖縄に委託している。
飼育されているヤンバルクイナは、国頭村楚洲で発見された卵を環境省の施設で2年前にふ化させた雌の成鳥1羽。飼育ケージは約96平方メートルで、ガラス張りになっている。クイナのストレスを減らすため、中にはヒカゲヘゴやタマシダなどの植物を植えて池を造り、やんばるの自然環境を再現した。