公立小中の家庭訪問見直し 県教育委員会が提言へ


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 県教育委員会は、小中学校で実施している家庭訪問の在り方を見直すよう各市町村教育委員会に今月中にも提言する。13日、県教育庁各課長や各教育事務所長らでつくる県公立小中学校校務改善検討委員会が見直しについて協議した。

多くの小学校の全学年で実施されている家庭訪問を、児童生徒が新しい環境に慣れる時期である小学校1年、中学校1年の2回に減らす意見や、夏休みに実施する意見などが上がった。
 家庭訪問は年度初めに学級担任が児童生徒の各家庭を訪問し、家庭環境などを把握する。しかし約2週間かかる家庭訪問は教員の負担増を招くことや、午後の授業を大幅に削減して実施することを疑問視する声も上がった。
 県教育庁義務教育課によると、現在、家庭訪問の実施は必須ではなく、各学校長の裁量に任されている。