「ルール作りに協力」 日台漁業協定で台日議連会長


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 【東京】自民党青年局(小泉進次郎青年局長)は9~12日の日程で台湾を訪れ、台湾の与野党立法委員と日台漁業協定について協議した。同席した国場幸之助衆院議員によると、台日議連会長を務める李鴻釣立法委員(国民党)は、沖縄の漁業者の懸念を訴えた国場氏の発言に理解を示した上で「操業ルール作りに協力していく」と述べた。

 国場氏によると、李氏は10日の意見交換の場で、「沖縄の意見は真摯(しんし)に受け止めたい。われわれも台湾の漁業関係者に対して、ルールの確立を求め、協定を見直していく」と述べた。
 日台・日中漁業協定への対応を検討する「県日台・日中漁業問題対策等漁業者協議会」(会長・国吉真孝県漁業協同組合連合会長)は、八重山諸島北側と久米島西方の水域の見直しを要望する方針を固めている。
 李氏の発言は水域の見直しを指すものではなく、操業ルールの具体的な中身を検討していくという趣旨だったという。ルール策定のスケジュールに関する具体的な発言はなかった。
 国場氏は本紙の取材に対し、「地元の頭越しにできた協定を、沖縄の漁業者の声も聞きながらしっかりと中身を見直すべきだと提言したら、李氏も理解してくれた」と話した。