【南城】南城市知念の久手堅区で20年余ぶりに青年会が復活した。区の年間行事に早くも弾みが付いており、区民らから大きな期待が寄せられている。会長に就任した平山元さん(29)は「先輩たちからいろいろ教わりながら活動を広めたい」と意気込んでいる。
久手堅区は旧知念村時代、役場などがあり、行政の中心地だったが、年々人口が減少し、高齢化も相まって昔行われていた区行事が消えていった。
「このままではいけない」と村の有志が集まって協議。郷土の伝統組踊「鏡の割」を8年前に復活させた。その勢いに乗って、このほど区青年会が発足。会長の平山さんは「鏡の割」で長老役を務める。会員は15人中、男性は5人でほとんどが女性だ。
今年から旧盆中日にやぐらを造って青年会を中心に盆踊りを開催した。ヌーバレー本番には副会長の新里力さん(26)らが創作エイサーを初めて披露し、観客を喜ばせた。
平山会長は「人数は少ないが、親睦を深めて何かをしようという機運が高まっている。隣の集落とも連携して会員を増やしていきたい」と抱負を語った。
4月から区長を務める比嘉悟さん(51)や組踊「鏡の割」復活に力を注いできた具志堅惣清さん(70)は青年会復活を大歓迎。城間大輔南城市青年連合会長は「早く仲間に入って市青年連合会を活発にしてほしい」とエールを送っている。
(知花幸栄通信員)