浦添商が快勝 県秋季高校野球第5日


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首里―浦添商 被安打4、無四死球の安定した投球で勝利をつかんだ浦添商の砂川優士=15日、沖縄セルラースタジアム那覇(諸見里真利撮影)

 第63回県高校野球秋季大会第5日は15日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦6試合を行い、中部商は終盤に攻勢をかけて美里を7―3で下し、浦添商は首里に5―0で完封勝ちした。

美来工科は1―0で宮古との接戦を制し、与勝は那覇工に4―3でサヨナラ勝ちした。興南は北谷に16―1で七回コールドゲーム勝ち、那覇西は一回に先制した1点を守り切り久米島を1―0で退けた。大会第6日の16日から2回戦が始まり、シード校が登場する。

◆砂川(浦添商)4安打完封 輝いた背番号10
 背番号10。2桁の番号を背負っていても、マウンドに立てば気持ちはエースと変わらない。浦添商の右腕・砂川優士は無四死球の安定した投球で自身初の完封勝利をつかんだ。「今日はエースのつもりで投げろと監督から言われた。投球は今までで一番良かった」。力投の疲れを感じさせず、爽やかな笑顔を見せた。
 六回まで全て3人で攻撃を終わらせた。初回、先頭打者を外角直球で空振りの三振。続く打者に内野安打を許したが、すかさずけん制球で刺して帳消しにした。三回には内野安打で出塁した走者の二盗を捕手の前田光晴が阻止し、砂川の好投を援護した。
 徹底した外角責めも効果的だった。相手打者が外の球に合ってないと確信すると、コーナーいっぱいに力のある直球を投げ、六回には三者連続三振を奪った。七回に連打を浴びて2死一、二塁のピンチを迎えたが、後続を変化球で内野ゴロに打ち取り「うまく修正できた」と胸を張る。
 首里とは以前に対戦して敗れたことがあり、「気持ちでは絶対に負けない」と気合が入っていた。終わってみると被安打はわずか4。最後まで三塁を踏ませなかった。「今日の投球で自信になった」。勝利を手にした右腕の目に、力がみなぎった。(平安太一)

<きのうの結果>
▽1回戦
浦添商 5―0 首里
中部商 7―3 美里
美来工科 1―0 宮古
那覇西 1―0 久米島
与勝 4―3 那覇工
興南 16―1 北谷
(七回コールド)

<きょうの試合>
▽2回戦
【北谷】9時
前原―豊見城
名商工―西原
具志川―知念
【セルスタ】9時
八商工―沖縄工
北中城―陽明
読谷―糸満
【嘉手納】10時
嘉手納―八重山
美里工―浦添工