観客魅了誓う 29日に防衛戦 パンクラスの砂辺


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2度目の防衛戦へ気合十分の砂辺光久=11日、那覇市天久の琉球新報社

 総合格闘技団体パンクラスのフライ級王者・砂辺光久(TEAM reversaL)が29日、2度目の防衛戦に臨む。

同団体が横浜文化体育館で18試合を一挙に開くイベントで、2試合あるタイトルマッチの一つ。砂辺は「非日常を求めて会場に来る観客に、見に来てよかったと思わせる試合をする」と意気込む。
 那覇市出身の34歳。「沖縄でもチャンピオンになれることを証明したい」と、故郷に腰を据えて腕を磨いてきた。2009年にスーパーフライ級、11年にフライ級で初代王者の座を勝ち取った。
 約1年ぶりとなる防衛戦の相手はフライ級1位の田原しんぺー(K―PLACE埼玉格闘技道場)。3年前に対戦したときは、砂辺が田原をKOで倒した。田原は砂辺と再戦したいと、所属団体を変えて乗り込むほど、雪辱に燃えている。一方の砂辺も「防衛という言葉は嫌い。勝ちにいくというより倒しにいくイメージ」と闘志満々。「互いに気持ちが出るいい試合になるのは間違いない。彼(田原)といい作品を作り出したい」と観客を魅了する試合を約束する。
 パンクラスの旗揚げ公演を見て憧れ、格闘技を始めた。今回のイベントは団体の発足20周年興行でもあり、「かつての僕と同じように、僕に憧れて格闘技を始める子どもが出てくれれば選手冥利(みょうり)に尽きる」と話した。チケットの問い合わせはパンクラス(電話)03(5339)9198