「うちなぁぐちラジオ体操」 CD完全盤を発売


社会
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 沖縄民謡唄者の喜屋武均さん(37)=沖縄市=が号令を掛ける「うちなぁぐちラジオ体操」の完全盤CDが、「しまくとぅばの日」の18日に発売された。

昨年5月に体操の「第一」が発売されて以降、那覇市平和通りの店主らが毎日の体操に使うなど各地に広がりつつある。デイサービスで働き、お年寄りからしまくとぅばが継承されていないことを心配する喜屋武さん。「体操がお年寄りと子どもが話すきっかけになれば最高だ」と期待する。
 完全盤はキャンパス(備瀬善勝代表)とゆいワークス(大城健代表)が制作した。昨年の「第一」に加え「第二」も収録した。
 喜屋武さんは職場のデイサービスでも、しまくとぅばで利用者に話し掛ける。標準語で話すより心を開いてくれるからだ。後輩にもしまくとぅばを教えているが、まだ十分ではない。「お年寄りも普段使わないから忘れてきている」と指摘する。
 喜屋武さんは14歳で歌三線を始めたのを機に、祖母から本格的にしまくとぅばを習った。
 「普及させるには子どもたちがお年寄りに話を聞くのが一番いい。『けんな(腕)って何』というふに、ラジオ体操が会話のきっかけになれば最高だ」とほほ笑んだ。

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「うちなぁぐちラジオ体操」をPRする喜屋武均さん(左)とゆいワークスの稲福政司さん=14日、琉球新報社
うちなぁぐちラジオ体操完全盤