沖縄―スリランカ 渡嘉敷で中学生同士が交流


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みんな一緒にスリランカのカレー料理を作り交流するスリランカ、松島中の生徒ら=15日、国立沖縄青少年交流の家キャンプ場

 【渡嘉敷】スリランカの中学生を沖縄に招待して、地域の中学生と「命と平和」をテーマの下に交流し、日本とスリランカとの友好を深める「アジアの架け橋 沖縄スリランカプロジェクト」(国立沖縄青少年交流の家主催)が12日から20日まで開催されている。

文科省の委託事業。
 3回目の今回はスリランカから中学生16人、引率者4人が来沖、沖縄のスリランカ留学生4人、日本人学生チューター4人が参加した。渡嘉敷村では15日~17日まで、同青少年の家をメーン会場にさまざまな体験・交流活動が行われた。
 島にはホームステイ先の松島中生徒13人と一緒に来島。青少年の家キャンプ場では、昼食用にスリランカのカレー料理を一緒に作り、ビーチ交流を行った。夜は、渡嘉敷中生徒10人も加わり、青少年の家で交流会を開いた。学校紹介や自国の伝統の舞を披露するなど異文化交流を楽しみ、一緒に宿泊した。
 2日目は、集団自決跡地で島の歴史を知り、命の尊さ、平和の大切さを学んだ。その後、阿波連ビーチに移動し、マリン体験や島の観光業の視察などを行った。
 沖縄本島では那覇市の松島中学校生徒との交流や授業体験、ホームステイ体験した。17日から首里城、平和祈念資料館、美ら海水族館、米軍基地などを見学し、成田経由で21日に帰国する。
 スリランカのアマーさん(15)は「渡嘉敷の青い海、白い砂などの自然や人の優しさが印象に残った。帰国したら沖縄の文化をみんなに教えたい」と目を輝かせた。
(米田英明通信員)
英文へ→Okinawan and Sri Lankan students meet on Tokashiki