米海兵隊8000人追加削減 総司令官が示唆


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 【米ワシントン=島袋良太本紙特派員】米海兵隊のエイモス総司令官は16日、米政府が3月に始めた国防費の強制削減が法律に基づき今後10年間続いた場合の対応として、海兵隊の兵員数を現行の20万2千人から2016年秋までに約2万人削減する計画に加え、さらに8千人の追加削減に踏み切る方針を明らかにした。

米国防専門メディア「ディフェンス・ワン」電子版への寄稿で表明した。エイモス氏は具体的な時期や対象は明言しなかったが、海外の部隊が対象となる可能性を示唆した。
 エイモス氏は、海兵隊内部で検討している追加削減の内容について「海外の部隊を削減しても、非常に有能な危機対応力は残る。どこへでも迅速に展開でき、さまざまな対応のオプション(選択肢)を提供できる」とした。同時に「海軍と海兵隊チームの一員として、前方展開を維持しながら、高い状態の即応能力を維持できる」とも述べ、一定の部隊は前方展開を続ける考えも示した。
 エイモス氏は7月の講演で、8千人の追加削減の可能性を示唆していたが、正式に表明するのは初めて。7月の講演では追加削減の対象について、司令部、歩兵、物流、固定翼、回転翼の各部隊を挙げている。