米軍バスが蛇口破壊 嘉手納小に侵入、立ち去る


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米軍の大型バスが接触して折れた蛇口=19日、嘉手納町役場

 【嘉手納】嘉手納町立嘉手納小学校の敷地内に14日、米軍の大型バスが無断で侵入し、水道設備などを破損したことが19日までに分かった。破損した水道管からは水が噴き出たが、バスはそのまま立ち去った。

町教育委員会の比嘉秀勝教育長は「起こってはいけないことだ。設備を壊してそのまま行くのは許せない」とし、沖縄防衛局からの正式回答を待って、米軍側に抗議と修繕費の弁償を申し入れる意向を示した。
 目撃した女性(37)によると、バスは14日午前10時半ごろ、正門横の車両出入り口から侵入した。女性が両腕で×印をつくり入れないことを伝えると、バスは出入り口横にある遊具広場周辺で何度も切り返し、方向転換して町道へ出た。
 バスはその際、花壇の囲いに接触したほか、広場に設置してある水道の蛇口を折って破損させた。その影響で約30分にわたり水が噴き出た。遊具広場には当時、人はおらず、隣接する運動場で子どもが食事中だった。
 目撃した保護者は「びっくりした。もし周りに子どもがいたら危ないと思う」と話した。