那覇空港滑走路増設 きょう埋め立て申請


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那覇空港滑走路増設基本計画図

 沖縄総合事務局と大阪航空局は19日、那覇空港滑走路増設に向け、補正した環境影響評価書を県と那覇港管理組合(管理者・仲井真弘多知事)に提出した。

20日に埋め立て申請を県や同管理組合へ提出する。同評価書を公開する公告・縦覧は20日から県内外11カ所で始める。10月21日まで。工事公告を10月中旬から始め、来年1月初旬から中旬に着工し19年末に完成する予定。
 6月に総合事務局と大阪航空局から環境影響評価書の提出を受けた知事と那覇港管理組合は8月29日、13件の意見を提出していた。滑走路は2700メートル、埋め立て面積は約160ヘクタール、埋め立て土量は約991万平方メートルとなっている。
 補正された評価書は陸や埋め立て区域に囲まれた閉鎖性海域の底質を慎重に予測したことや、絶滅危惧種を含む動植物への移植や管理について、環境監視委員会(仮称)の意見を踏まえ行うことなどを追加した。
 同評価書の縦覧場所は、沖縄総合事務局や県庁、那覇市役所など。沖縄総合事務局と大阪航空局のホームページでも閲覧できる。
 総合事務局は、県建設業協会などから地元企業の優先活用の要望を受け、等級(ランク)のうちB、Cランクが多い県内企業に配慮する方針だ。通常、Bランクの業者に発注できる工事は予定価格9千万円以上5億円未満だが、今回は1・8億円以上5・8億円未満へ引き上げを検討。同様にCランクは9千万円未満を1・8億円未満に引き上げることを検討する。