徳本(女子高跳び)大会新V 県高校新人陸上


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女子走り高跳び 大会新記録の1メートル68をクリアする徳本鈴奈(那覇西)=20日、県総合運動公園陸上競技場(金良孝矢撮影)

 県高校新人大会は20日、陸上第1日を県総合運動公園陸上競技場で行い、女子走り高跳びは徳本鈴奈(那覇西)が大会記録を25年ぶりに塗り替える1メートル68で2連覇を飾り、2位の榮野川友(普天間)も1年生ながら従来の大会記録に並ぶ1メートル65の好記録だった。同やり投げは島袋麻美(那覇西)が40メートル67で制した。

◆徳本、25年ぶり塗り替える/冷静に3回目で成功
 大きなストライドの助走からふわりと体を宙に浮かせ、バーを越えた。女子走り高跳びで1メートル68を土壇場の3回目で成功させた徳本鈴奈。「本当は国体の前に1メートル70を跳びたかったけど、自己ベストタイを出してチームに貢献できたのでほっとしている」。25年ぶりの大会新記録に、主将らしい言葉で喜んだ。
 台風の影響で吹き付ける横風をものともせず、冷静だった。1メートル68に挑んだのは普天間の1年生、榮野川友と2人。徳本は1、2回目を失敗したが、「思い切りいこう」と臨んだ最終跳躍で、助走からの流れをきっちり修正してみせ、思わずガッツポーズも飛び出した。
 今夏の全国総体は予選落ち。出場選手の多さ、炎天下での長時間の試合など初めて経験することばかりだった。優勝記録は1メートル82。全国レベルを肌で感じ、助走の仕方などを参考にしているという。
 この日は失敗に終わった1メートル70も、手応えはつかんだ様子。「国体では70を跳んで8位入賞を目指したい」と笑顔で宣言した。(大城周子)