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那覇署は20日、数字選択式宝くじ「ロト6」の当せん番号を事前に教えるなどと持ち掛けられ現金の振り込みを考えていた女性を説得し、詐欺被害を未然に防いだ功労者を表彰した。
一方、同署は会社員の60代男性が同じ手口で現金440万円をだまし取られた詐欺事件が発生したと発表した。抽せん日当日のインターネットでの当せん番号発表と、翌日の新聞掲載の“時差”を利用して「番号が当たる」と信じ込ませたとみられる。「ロト6」絡みの詐欺事件はことし既に4件発生。被害は約1360万円に上っており、県警は注意を呼び掛けている。
被害を未然に防いだとして表彰されたのは、保険外交員の上地安鉄さん(55)と安謝郵便局員の新垣芳宗さん(42)。ことし7月、上地さんの知人の70代女性に「当せん番号を事前に教える」と男から電話があり、情報提供料として350万円を指定口座に振り込むよう要求された。男が教えた当せん番号が、翌日新聞掲載の番号と一致したことが複数回続き、女性は男の話を信じたという。女性の話を聞き、不審に思った上地さんが郵便局で新垣さんに相談し、振り込みをやめさせた。
一方、県警によると、被害にあった男性はことし6月、県外業者を名乗る男から電話で「特別会員になれば当せん番号を教える」と持ち掛けられた。女性と同様の手口が使われ、業者の話を信用した男性は、7月下旬までに県内金融機関窓口で3回現金を振り込んだ。その後、男性は返金を求めたが連絡が取れなくなったことから、9月に那覇署に相談して事件が発覚した。