FC琉球がホームで連勝 滋賀に3-1、7位に浮上


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FC琉球―MIOびわこ滋賀 ロスタイムに左足で3点目を挙げるFC琉球のエフライン・リンタロウ=21日、沖縄市陸上競技場(諸見里真利撮影)

 日本フットボールリーグ(JFL)第26節は21日、各地で2試合を行った。FC琉球は沖縄市陸上競技場でMIOびわこ滋賀と対戦し3―1で快勝、ホーム2連戦を連続白星で飾った。

前半41分、トップ下の中山悟志からアシストを受けたFW我那覇和樹が先制。後半25分にオウンゴールで失点したが、その直後に投入されたFWエフライン・リンタロウがセットプレーなどから2連続得点し、勝ち点3につなげた。通算成績を11勝8敗7分けとした琉球は、勝ち点を40に伸ばし、順位も7位に上げた。琉球の次節は29日、福島市信夫ケ丘競技場で福島ユナイテッドFCと対戦する。午後1時キックオフ。

FC琉球(11勝8敗7分け)(40)
 3―1(1―0,2―1)
MIOびわこ滋賀(5勝17敗4分け)(19)
▽得点者 【琉】我那覇、エフライン2【滋】OG

 【評】午前中の雨でたっぷりと水を含んだ芝に、双方とも出だしから苦戦した。守備ラインを上げたい琉球は、滋賀にカウンターを狙われる場面も多かったが、前半41分に我那覇が先制。後半25分にオウンゴールしたものの、セットプレーなどでエフラインが2得点を挙げ、3―1で勝利した。滋賀は琉球を上回るシュート本数だったが、決定力が不足し敗れた。(仲本文子)

◆エフライン 存在感発揮
 まさかのオウンゴールから1―1で迎えた後半28分、沈みそうな空気を断ち切ったのは、サッカー王国ブラジル出身のエフラインだった。
 後半27分に投入されてからわずか1分、右コーナーキックからのセットプレーでは、身長187センチの高さを生かしてヘディングで決勝点を奪うと、ロスタイムにはこぼれ球から左足でネットを揺らし、存在感を発揮した。
 薩川了洋監督が「足が速くて高さがあり、裏にも抜けられる選手」と、満を持して送り込んだ作戦が奏功した。ホーム戦初のゴールだったが、スタンドを2度も沸かせる活躍でチームを勝利へ導いた。
 1点目のヘディングについては、薩川監督も「初めて見た」と驚くほどの絶好調ぶり。MF小幡純平がけがで戦線離脱し、不安も残る中で、中盤の中山や富所悠の効果的な縦パスにも良く反応した。
 Jリーグ準加盟が3度目の申請で承認され、来季のJ3入りに一歩近付いたことでチームにも弾みがついたようだ。
 エフラインは「今季の目標に10得点を掲げていて、あと7点になった。もっと練習から頑張って目標達成したい」と、頼もしい笑顔を浮かべた。(仲本文子)

◆ホーム連勝良かった
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 守備がまだ安心できず、同点のオウンゴールも連係ミスだが、ホームで連勝できたので良かった。セットプレーからのヘディング(得点)は初めて。こういう形ができれば、もっと楽な試合ができるはず。勝ち点を積み重ねて、一つでも順位を上げたい。