新垣、男子やり投げ大会新V 県高校新人大会


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力強くやりを投げる新垣篤哉=21日、県総合運動公園陸上競技場(金良孝矢撮影)

 県高校新人体育大会は21日、沖縄市などで陸上、カヌー、アーチェリーの3競技を行った。陸上は、男子やり投げで新垣篤哉(豊見城)が63メートル22で25年ぶりに大会記録を更新した。女子走り幅跳びは平良さき(中部商)が5メートル36で優勝した。

カヌーはカナディアンシングル(C1)で川田雄野(沖水)が200メートル、500メートルを制して2冠。カヤックシングル(K1)も安里宗悦(同)が、同じく2冠となった。アーチェリーは30メートルダブルで、男子は宮城扶(宜野湾)、女子は上原苑子(同)が栄冠をつかんだ。

◆「狙っていた」63メートル22 新垣、25年ぶり記録更新
 空に大きな弧を描いたやりは、ぐんぐん伸びて60メートルのラインを超えた。新垣篤哉(豊見城2年)の2投目は、これまでの大会記録を72センチ上回る63メートル22の地点に刺さった。
 「投げた瞬間、確実に60メートルを超えると思った」という会心の投てき。25年ぶりの記録更新に「狙っていたので良かった。うれしい」と笑みを見せた。
 3月の春季記録会で自己ベストの60メートル36を出し、調子を上げてきた。
 1投目は58メートル台。投げる瞬間、前に出す左脚の膝が曲がってしまう癖があり、練習でも課題にしてきたが、それが出てしまったという。2投目では、これを「意識して修正した」。
 中学時代は野球部で中堅手。陸上は高校に入って始めた。「肩の強さには自信がある」。野球とは肘や肩の使い方が違い、最初のころは肘が痛くなることもあったが、練習でフォームを直してきた。
 3投目からの試技4本で、さらなる記録を狙ったが、力んでしまったという。大会記録を更新するという目標を達成し、「安心して気持ちに隙が生まれた。今後の課題」と反省した。
 前日が誕生日で17歳になったばかり。「いいスタートが切れた」と喜ぶ。迫る東京国体にも出場、「65メートル以上を投げて上位入賞したい」と意気込んだ。(宮里努)