獅子舞、勇壮に　浦添３地区で「十五夜祭り」

　【浦添】旧暦８月１５日の１９日、浦添市の勢理客、内間、仲西の３地域でそれぞれ「十五夜祭り」が開かれた。満月の下、平日の夜にもかかわらず、多くの区民が詰め掛け、五穀豊穣（ほうじょう）や無病息災、集落の繁栄を願う伝統の獅子舞を楽しんだ。

　勢理客公民館では、４００年以上の歴史を持つという国選定の無形民俗文化財の獅子舞があり、「ジャンメー」など９演目が披露された。保育園児による「シーシーカンカン」や琉舞、民謡など多彩な演目で満場の観客を楽しませた。
　内間公民館では、獅子を呼ぶ「長者の大主」が演じられた後、市指定文化財の優雅な獅子舞と勇壮な棒術、琉舞などが披露され、青年会のエイサー演舞などもあった。
　仲西公民館では、市指定文化財の雄獅子が「棒クーヤー」など４演目を軽快な動きで見せ、観客を楽しませた。
　一回り小さい子ども獅子舞の演舞もあり、会場を沸かせた。幼稚園時代から取り組んでいる辺土名綾月（あやき）さん（８）は「練習の成果が発揮できて良かった。これからも伝統文化の獅子舞を大切にしたい」と笑顔を見せた。