【中国時報】人材、中国に流出 コンテンツ産業「深刻」


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 台湾の龍応台(ロンインタイ)文化部長(大臣)は13日、中央研究院で講演し、台湾のコンテンツ産業の人材流出が深刻な状況であり、台湾のコンテンツ産業の育成環境整備が急務だと訴えた。

 龍氏によると、台湾の出版、テレビ、映画、音楽などのコンテンツ産業は、国内では十分な収益が上げられないため、中国に流出。世界的な評価を得ている映画監督が製作資金の調達に苦慮する一方、中国の歌番組で歌われる曲のほとんどが台湾の作曲家の作品であるなど、状況は深刻だと述べた。中国市場の魅力は大きく、多くの作家や漫画家も中国に流出。歌手の多くが中国に流出したため、年越しの歌番組を組むのも難しい状況になっているとし、コンテンツ産業の健全化と整備が急務であると訴えた。