台湾政府の中央流行疫病指揮センターは10日、台東県の家庭で飼われていた犬がイタチアライグマにかまれ、狂犬病に感染して死亡したと発表した。飼い犬が狂犬病に感染し死亡したのは初めて。
死亡したのは生後1カ月半の子犬で、母犬と共に戸外で飼われていた。8月14日夜、鳴き声がしたので飼い主が家の外に出てみたところ、イタチアライグマに襲われていた。翌日、子犬を家畜の検疫所に預けたところ、9月6日になって容体が急変。8日、安楽死処理された。
これまで狂犬病の飼い犬への感染拡大が危惧されていたが、現実となった。
専門家はフランスに倣(なら)い、イタチアライグマの撲滅による感染予防を訴えているが、動物保護団体の同意が得られるかが左右しそうだ。