ラグビーの第41回名護市長杯争奪大会高校の部最終日は22日、名護市21世紀の森ラグビー場で決勝を行い、名護Aが38―5でコザAを下し、3年ぶりの頂点に立った。3位決定戦は北谷・コザBが17―14で宜野座に逆転勝ちした。
◆鍛錬重ねた守備盤石 精度上げ“聖地”見据える
「体は小さいが、走り負けしない」と辺土名斉朝監督が胸を張る名護が、言葉通り速さとチームワークの差で3年ぶりの優勝をもぎ取った。
試合開始直後、いきなりコザにゴールライン手前まで攻め込まれたが「ディフェンスを主に練習してきた」(辺土名監督)と鍛錬を重ねた守備で何とか食い止めると、逆にそれが弾みとなった。
前半4分で左へ切り込んだ永野将也が先制のトライを決めると、一気にチームは流れに乗った。19分に伊佐太貴が中央へ飛び込めば、浦崎剛史郎も負けじと集団から抜け出しトライ。前半で21―0と圧倒した名護は、終わってみれば30点以上の大差で昨年覇者のコザに圧勝した。宮里純貴主将は「入りから10分までが勝負だと話していた。先制できれば流れはつかめると思っていた」と、満足げに振り返る。
これで新人大会、県総体、名護市長杯の3冠を制した名護。残った県内タイトルは、10月の高校選手権県予選のみとなった。宮里主将は「守備などプレーの精度を上げて、花園に出場したい」と、まだ見ぬ夢の“聖地”を見据え、気持ちを引き締めた。(仲本文子)