女子7種競技・榮野川、大会新で優勝 県高校新人大会


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 県高校新人体育大会は22日、沖縄市などで陸上とアーチェリーの2競技を行った。陸上は女子七種競技で榮野川友(普天間)が3858点の大会新で優勝した。崎本和誠(那覇西)は大会記録に迫る14秒93で110メートル障害を制した。

アーチェリーは50メートル30メートルラウンドで男子は山城舜稀(豊見城南)、女子は新垣ひな子(宜野湾)がトップだった。

◆「やり切った」4種で自己ベスト 榮野川、笑顔のゴール
 女子七種競技、最後の800メートルを走り抜いた榮野川友(普天間)は、笑顔でゴール、そのままコース上に倒れ込んだ。
 「最後は脚ががくがくだったけど、やり切った感があった」と充実の表情で、従来の記録を142点上回る大会新でつかんだ優勝を喜んだ。
 6種目を終えた時点で、いつものタイム通り走れば記録を更新できる得点を挙げ、「いける」と確信していた。
 800メートルは2位でゴール。大会新には十分な点を稼いだが、「脚が付いていかず、ラストで勝てなかった」とトップで最後の種目を飾れなかったことを悔しがった。
 走り高跳び、走り幅跳びなど、体のばねが必要な種目を得意としている。今回は7種のうち4種目で自己ベストを記録した。中でも最初の100メートル障害に「一番満足している」。
 15歳の1年生。父母ともに陸上をやっており、小学生のころから陸上に親しんできた。5月の沖縄選手権では、新人大会の大会記録を上回る得点を既に挙げている。今回の3858点は、それを上回る自己ベストだった。
 6月の南九州大会で右太ももをけが。途中棄権し「悔しかった」という。それだけに結果を出した今レースにうれしそうで「短距離のスピードを上げ、さらに記録を伸ばしたい」と意欲を見せた。(宮里努)

◆大会新に届かず「悔しい」と崎本 男子110メートル障害
 崎本和誠(那覇西)は、男子110メートル障害で大会新に0・02秒と迫ったが、届かず「悔しい」と話した。400メートル障害、1600メートルリレーと合わせ、今大会3冠だった。
 110メートル障害はスピードに乗った後半、ハードルを一つ蹴り、タイムを落とした。「いいところで(障害に)当たってしまった。腰の位置が低く落ちてしまった」と残念がった。
 続く国体までに今回の課題を練習で修正していくことを誓い、記録を伸ばすことに意欲を見せる。「自分の走りに集中したら、いける」と力強かった。

※注:崎本和誠の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし

女子七種競技、最後の800メートルを走り切り、充実の表情を見せる榮野川友=22日、県総合運動公園陸上競技場(桑原晶子撮影)
男子110メートル障害決勝で、スピードに乗ってハードルを越える崎本和誠