全国県人会、半数が会員減に悩み 7割で他県出身も


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※回答28団体

 【兵庫】県人会の半数が会員減少に悩んでいるが、ホームページをつくってPRに努めているのは4割。7割は他県出身者も沖縄が好きなら会員にしている―。県大阪事務所の登川安政所長がこのほどまとめた全国県人会へのアンケートでこのような結果が分かった。

 23日の第12回全国沖縄県人会交流会で発表された。
 全国38の県人会にアンケート用紙を配布し、28団体から回答があった。
 会員数は把握方法が個人単位と世帯数で分かれるが、最多は大阪沖縄県人会連合会の約6千人。50人以下の団体は4団体だった。
 この10年間の会員数で増加は広島と鳥取のみ。「あまり変わらない」は12団体だった。減少と答えた14団体は会員・役員の高齢化にも直面している。
 他県出身者も会員にしているのは19団体で、そのうち沖縄県出身者以外の割合が2割以上という団体が10団体あった。
 登川所長は「多くの県人会が会員減少や高齢化などの課題を抱えるが、川崎の保育園開設や広島のイベント出店による収益の確保など、工夫して取り組んでいるところも多い」と述べ、情報交換による活性化を望んだ。(島洋子)