第17回全島とぅばらーま大会(在沖八重山郷友会連合会主催)が14日夜、那覇市民会館大ホールで開催された。8月に予選を通過した18人が郷土への思いを込めて熱唱し、会場に詰め掛けた約千人の聴衆を魅了した。
審査の結果、石垣市白保出身の東川平成人(なると)さん(38)が見事、優勝を飾った。
同大会は、八重山を代表する叙情歌とぅばらーまの継承と普及を目的に、隔年ごとに開かれており、ことしは主催者・在沖八重山郷友会連合会(赤嶺武会長)の創立15周年大会と位置付け、盛大に催した。
舞台では、川井民枝舞踊道場のメンバーによる演舞のほか、石垣、白保、与那国の3地域それぞれで異なる歌い方も披露された。
第15回大会優勝者の伊藤幸太さんや第16回優勝者の長間辰夫さんもゲスト出演した。
特別ゲストで県指定無形文化財八重山古典民謡技能保持者の宮良康正さん、大工哲弘さんも味のある歌声を会場に響かせた。
主催者を代表し、大会長の赤嶺同連合会会長は「(予選から)出演者には県外出身者が多く、とぅばらーまの素晴らしさが広く伝わっている」と述べ、大会実行委員長の浜善栄さんは「個性豊かな歌で大変良かった」と話した。
優勝者以外の入賞者は次の通り。(敬称略)
2位・赤嶺七三夫(なみお)(石垣市白保)、3位・山本藍(高知県四万十市)、努力賞・山根安行(石垣市宮良)、奨励賞・杉田園(その)(滋賀県草津市)。