那覇市長「まず使うことから」 しまくとぅば普及に意欲


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しまくとぅば普及へ意欲を示す翁長雄志那覇市長=12日、那覇市議会本会議場

 那覇市議会(安慶田光男議長)の9月定例会は11、12日、9会派が代表質問をした。しまくとぅば普及に向けて那覇市が取り組む「ハイサイ・ハイタイ運動」について、翁長雄志市長は「今後は行政内部の取り組みと並行して、一般市民や沖縄の将来を担う児童、生徒への普及継承を目的とした取り組みを中心に広めていきたい」と意欲を示した。

翁長市長は、自ら率先し、広がりを見せるしまくとぅば普及の成果に自信を示し「一人一人がウチナーグチを使うことから始めることが重要」と述べた。
 小中学校への冷房設置状況について、市教委の佐久川馨生涯学習部長は、小学校37校の全普通教室735教室中66%の486教室に冷房施設があり、中学校17校の全普通教室289教室の約82%、238教室に冷房設備が設置されていると説明した。2016年度までに全中学、17年度までに全小学校の普通教室の整備が完了する計画を示した。
 4月から障がい者自立支援法が障がい者総合支援法に変わったことで、障がい福祉サービスを利用する全ての人に利用計画の作成が15年3月末までに必要になったが、新里博一福祉部長は利用計画の作成状況について「8月末時点で対象者約2500人中521人で20%、障がい児約600人中177人で29%だ」と報告した。
 那覇市の雨水対策の状況に対して、市上下水道部の上地英之部長は「ガーブ川排水区や石嶺排水区をモデル地区に設定し、優先的な対策を行っていく」と答弁した。
 代表質問には新人議員4人も立った。最年長71歳の金城眞徳氏、最年少27歳の奥間亮氏(以上自民新風会)、唯一の女性新人大城幼子(わかこ)氏(公明)、5回目で初当選の粟國彰氏(自民)らは「使命と責任を自覚して、那覇市の発展に寄与する」などと決意を述べた。
 代表質問には他に金城徹、山城誠司(以上自民新風会)、翁長俊英(公明)、湧川朝渉、前田千尋(以上共産)、屋良栄作(自民)、多和田栄子(社民)、久高友弘(自民・無所属・改革の会)、平良識子(社大)、前泊美紀(無所属の会)、花城正樹、清水磨男(以上なは民主)の各氏が立った。

※注:の「徳」は「心」の上に「一」