県内の自殺率減、全国33位に 12年人口動態統計


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 県福祉保健部は24日、2012年県人口動態統計(確定数)を発表した。自殺者数は285人で前年に比べ94人減少し、10万人当たりの死亡率は20・3で全国33位となり、前年の5位から改善した。県福祉保健部は「自殺防止対策キャンペーンの効果が出てきているのではないか」と話している。

女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率は1・9となり過去10年間では最も高かった。全国平均(1・41)と比べると0・49ポイント高く、28年連続で全国1位だった。
 出生数から死亡数を差し引いた自然増減数は6448人で、前年の6232人よりも216人増えた。自然増減率(人口千人当たりの数値)は4・6で、全国トップだった。全国では人口が21万9128人減少した。都道府県で出生数が死亡数を上回ったのは沖縄以外では愛知、滋賀、神奈川のみだった。
 県内の死因の1位は悪性新生物(がん)で2913人、2位は心疾患で1566人、3位は肺炎で917人、4位は脳血管疾患で834人、5位は老衰で388人だった。がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患、老衰いずれも10万人当たりの死亡率は全国で最も少ない47位だった。
 出生数は1万7074人で、前年より156人増加した。人口千人当たりの出生率は12・2で全国(8・2)に比べて4ポイント高く、39年連続で1位だった。