新聞で知識と表現力を KBC学園、70人に授業


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就職活動に役立てようと新聞を活用した授業に参加する学生=20日、那覇市のKBC学園「専修学校インターナショナルリゾートカレッジ」

 社会人としての知識や議論する力を身に付けてもらおうと、学校法人KBC学園「専修学校インターナショナルリゾートカレッジ」で20日、新聞を教材に使った授業が行われた。エアポートビジネス科の学生約70人が、記事を切り抜いて再構成するスクラップ記事に挑戦した。

 記事を読み込んだ後、興味を持った記事を選び、グループでの話し合いへと展開する形で授業は進められた。この日は「性と生の問題」「子どもへのしつけ」などのテーマが挙がり、自分の考えや記事への思いを発表した。同科は新聞を使った授業を4月から週2こま(100分)設けている。琉球新報紙面を使い、同様の授業を3カ月継続する予定。
 大泊梨子さん(18)は「記事を選んだ理由を自分なりに考える習慣が身に付いた」、宮城栞里さん(19)は「同じ記事を読んでも人によって捉え方が異なる。人の意見を聞くことで、こんな視点もあるんだと気付かされることが多い」と感想を述べた。
 同校教務部の近藤賢宏課長は「ニュースを話題にしながらコミュニケーション能力が身に付く。記事スクラップでは、情報を取り入れ、自分で解釈し、他人に発信する力が身に付くと期待している」と話した。