オスプレイ、追加配備が完了 普天間飛行場24機態勢に


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岩国基地から普天間飛行場に飛来したオスプレイ。左奥は嘉数高台展望台=25日午後5時20分ごろ

 【宜野湾】米軍普天間飛行場への追加配備のため、山口県の岩国基地に搬入されていた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機のうち、最後の1機が25日夕、宜野湾市の同飛行場に到着した。

昨年10月に配備された第1陣の12機と合わせ、24機の配備が完了した。今後は県内各地で24機態勢による訓練が本格化することになり、県民の不安や反発が一層強まりそうだ。
 宜野湾市などによると、最後の1機は25日午後3時7分ごろ岩国基地を離陸。那覇市上空で飛行が確認され、午後5時20分までに普天間飛行場に到着した。
 海兵隊は追加配備のオスプレイ12機を7月に岩国基地に搬入し、8月3日と12日に計11機を普天間に移動させたが、1機は岩国にとどまっていた。機体に不具合があったとみられ、配備完了がずれ込んでいた。
 配備が完了したことについて仲井真弘多知事は「県民の不安は払拭(ふっしょく)されていない」とあらためて配備に反対姿勢を示し、「(飛行ルールなど)日米合同委員会で決めたことを守ってほしい。日本全体で負担し、分散配備すべきだ」と指摘した。
英文へ→U.S.military completes deployment of more Osprey to Okinawa